住宅ローン返済中の2つの注意点について
 
 
(1)「住宅ローン減税対象期間」について。
 
 
ご主人が転勤する時、家族全員が転居する場合には、金融機関への届け出が必要になります。
家族で転居すると、融資を受けている家には住めませんよね。その期間は、住宅ローン減税の対象外になります。
 
ですから、転居期間中は、金融機関からの「融資額残高証明書」は発行されません。
 
仮に、あなたファミリーが築2年で転居し、3年後に戻ってきたとしましょう。
その場合、融資住宅に居住していなかった3年間は住宅ローン減税の対象外ですが、残りの5年間は、また対象に戻ります。
この対象期間について勘違いする人がいるようですので、注意してください。
 
 
(2)「住宅ローン返済が困難になった場合」について
 
 
長期に渡って返済する間、病気やリストラなどで返済が滞ることがあるかもしれません。
その場合、返済が遅れる前に、必ず金融機関に相談してください。返済が遅れる『前』に相談することが大切です。
 
なぜなら、返済が遅れる前だと あなたは優良顧客ですが、遅れてからだと滞納者となり、住宅ローンの借り換えなど、対応手段が減ってくるからです。
 
借り換えは、他の金融機関でもかまいませんし、同じ金融機関でもかまわないと思います。
ただ、新規で申し込んだ時と同じような諸費用が発生するほか、現在のローンの抵当権を抹消するための費用も必要になります。
 
しかし、同じ金融機関で借り換える場合、諸費用を考慮してくれるケースもあるので、積極的に尋ねてみましょう。
 
この借り換えの際、変動金利を選ぶのは得策とは言えません。なぜなら、借り換えの目的は、目先の金利を減らすことではないからです。この先確実に返済するためには、固定金利の方が計画を立てやすいのです。
 
もし返済ができないまま放置していると、やがて競売にかけられ、競売で賄えなかった残額を返済しながら、賃貸住宅で暮らすことになります。
仮に、競売を避けるために、中古住宅として売ったとしても、売買で賄えなかった残額を返済しながら、賃貸住宅で暮らすことになります。
 
ですから、
 
・ 「借り入れ可能金額」ではなく「返済可能額」を重視すること。
・ 返済が順調な時に、万が一の際の知識を身につけておくこと。
・ 返済が困難になる前に、早めに行動すること。
 
このような点を忘れないでください。
 
 
家づくりの目的は、家族と今以上に幸せに暮らすためです。
 
 
返済後の生活を想像しながら、無理のない家づくりを進めてください。
 
 
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