「この土地にこんな暮らしができる家を建てたいのですが」
とプラン作成を依頼されたとき、住宅業者は現場に行き
土地を細かく測定するだけでなく周囲の状態も調べます。
きちんと見ないままプランを立てると、
自宅の窓を開けたら目の前に隣家の窓があった、
という事態になりかねませんからね。
そして、法務局で登記簿の確認をしたり、
用途地域などの法的な規制を調べます。
その規制の中で、隣家の状況を配慮しながら、
希望に沿ったプランを練り上げていくのです。
一般的な工務店の場合、そういった作業を自分たちで行います。
しかし、業者によっては下請けに一任する場合もあります。
大手のハウスメーカーなどは、多くがそんなシステムになっているようです。
そんな下準備をして、当初の依頼内容を叶えるのが難しいとわかったら、
さらに依頼主と面談し、内容の修正を行います。
そこまでの手間暇をかけて、やっとプランが出来上がるのです。
ところが、今の住宅業界の場合、
プラン作成をしても、全部が契約に結び付くわけではありません。
数社のプランを見比べて検討する人は多いですからね。
なのに、ここまでの作業を全て無料で提供している業者は少なくありません。
人件費だけを考えても、費用は数万円発生しているはずなのです。
業者によっては、最初に概算プランを作成し、
それをもとに概算の見積もりを計算していきます。
そして、契約をしてから詳細なプランを練り上げるようにすることで
少しでも費用や労力を節約しようとしています。
中にはこんな業者がいます。
プラン作成をしたのに契約に結び付かなかったとき、
いきなり作成費用の請求をしてくるのです。
このような業者は、契約時に費用の一部として請求するものと考えられます。
しかし、契約してもらえないと分かった瞬間、
費用を回収しようと動き始めます。
ある業者は、契約に至らなかった人に、
プラン作成費用として数十万円請求しました。
もしプラン作成前にその金額を知っていたなら、
依頼者は安易に相談しなかったでしょう。
本当にその業者に依頼していいのか念入りに調べ上げ、
「数十万円を支払ってもプラン作成をしてもらう価値がある」
と判断してから依頼したはずです。
じつは、プラン作成に関わるトラブルは決して少なくありません。
費用について事前に何の説明もない場合、一般的には無料だと解釈するものです。
もしプラン作成に必要な手間暇を知っている人なら、事前に質問するかもしれません。
しかし、一般の人でそこまで知っている人はどれくらいいるでしょう。
こんなトラブルを避けるため、プラン作成を依頼する場合は、
必ず事前に料金のことを確認してください。
もし無料だと言われたら、契約に至らなかった場合も無料なのか尋ねてください。
あなたは、専門知識を持つプロに、世界で1つだけのプランを考えてもらいます。
彼らはボランティアではありません。
そこを理解しておけば、
前述のような困った業者に理不尽な請求をされることもありませんよ。

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