壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家 壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家

コテ跡の残る白い塗り壁に、切妻の屋根。木製の玄関ドアとテラコッタタイルの階段、レンガを積んだ立水栓が迎えてくれます。室内はパイン材の床と天井に白い塗り壁、梁をあらわしにした勾配天井。階段まわりの壁には小さな四角い窓を並べ、光が階段室に落ちるようにしました。そして壁の一角には、工事中にご家族が描いた絵と手形が、そのまま残されています。

壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家
壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家
壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家
工法
木造軸組み工法

Pointポイント

壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家

梁を交差させ、天井をそのまま意匠にする

天井を張らず、屋根を支える梁を格子状に組んだ小屋組をあらわしにしました。木が交差してできるマス目は、照明を当てると陰影が生まれ、時間帯で表情が変わります。天井が高くなるぶん空気の量が増え、同じ畳数でも息苦しさがありません。構造材をそのまま見せているので、隠すための天井材も、装飾のための費用もかかっていません。

壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家

壁に四角い窓を並べて、階段に光を通す

階段室の壁に、小さな四角い窓を等間隔に並べました。閉じた壁ではなく、光と視線がわずかに通る壁にすることで、階段の上り下りが暗く狭い体験になりません。塗り壁の白い面に並ぶ小窓は、それ自体が装飾としても働きます。廊下や階段といった「通るだけの場所」をどう扱うかで、家の印象は大きく変わります。

壁に残した家族の絵。小窓の並ぶ階段と、白い塗り壁の家

塗り壁が乾く前に、家族の絵と手形を刻む

左官の壁がまだ乾ききらないうちに、ご家族に絵を描いていただき、手形を押していただきました。うっすらと浮かび上がる線は、家が建っている限り消えません。子どもの絵も、手の大きさも、その年その日にしか残せないもの。完成品を買うのではなく一緒につくる——地元の工務店だからできる、小さくて確かな思い出づくりです。

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