知人が、ある業者の完成見学会に行きました。
その理由は、チラシに載っていた間取りが不思議だったから。
知人はいろんな間取りを眺めながら空想するのが好きな人ですが、その間取りで空想した時、とても動きにくかったそうです。
会場を訪れた知人。新築予定がないことを伝えてもにこやかに対応してくれる営業マンを見て少々心が痛かったそうですが、恐る恐る、一番疑問に感じていたことを聞いてみました。
それは、『動線』です。
知人は営業マンに
洗濯する → 干す → 取り込む → アイロンをかける →
たたむ → 収納する → 入浴前に着替えを用意する・・・
という動線が長くて動きにくいのと、洗濯物をたためそうな場所がないことの理由を尋ねました。
しかし、その家を担当した営業マンが不在とのことで、はっきりとした答えは得られませんでした。
キッチンについても不思議に思ったことがあったようですが、もう尋ねるのをやめたとか。
ある調査によると、主婦(又は主夫)が洗濯をして片付けるまでに、室内の有効床面積の70%弱を歩き回っているということらしいです。
若くて健康な時ならそれほど負担にならないかもしれませんが、高齢になった時や、体調が悪い時は、それだけ歩き回るのはつらいですね。
家事が嫌いな人なら、入居してからすぐにイヤになりそうです。
さて、その動線を一緒に考えた担当者は、普段から家事をしている人だと思いますか?
私にはそうは思えません。仕事や育児をしながら家事をしている、という経験がない人の提案は、知識による提案に過ぎません。
経験による提案ができる担当者なら、あなたの家族の暮らしを想像して、もっと家事の負担が少ないアドバイスができたかもしれませんね。
今は洗濯・掃除・料理を負担に感じている女性が増えているそうです。
もともと家事が嫌いな人もいますが、「家事は女性の仕事」と、ほとんど家事を手伝わない夫のせいで、仕事・家事・育児に追われて疲れ果てている人もいるとか。
そんな人のためには、家事動線を短くするなど、家事の負担を軽くする方法を考えておきたいものですね。

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