二世帯同居に関するトラブルを耳にする機会もありますので、ちょっと記事に・・・。
同居して10年以上のお二人の話を知人から聞きましたので、あなたの家づくりの参考になるかもしれないのでご紹介してみますね。
◆ Aさんは40代女性。
ご主人のご両親と同居して20年になります。ご両親から提案されて二世帯住宅を建てました。
1階にご両親、2階にAさん家族、という二世帯住宅で暮らしています。
建築費は折半したんですが、固定資産税などの税金は、ずっと子世帯が負担しています。
最近、外壁や屋根を補修したり、壁紙を張り替えたりと出費が続くのですが、その負担を全て子世帯が負担しているとのこと。
お子さんの学費の負担が増える時期と重なったため、家計がとても厳しいものの、協力を頼んでも断られるとか。
ご両親が年金暮らしということもあって、無理強いできずにいるとのことです。
◆ Bさんは60代女性。
完全同居型です。Bさんは共働きだったため、子育てではご両親にお世話になりました。
やがてご両親の介護が必要になった時には、「昔、とってもお世話になったから」と潔く会社を辞め、介護に専念していました。
些細な喧嘩はあったものの、お互いにとてもいい関係を築いていたといいます。
そんな中、数年前にお義父さんが亡くなり、昨年お義母さんが亡くなりました。
その後に湧き上がったのが相続問題です。
生前、ご両親が相続の話をすることもなく、遺書もなかったため、ご主人の兄弟ともめているようです。まだ解決には時間がかかりそうだとのことです。
私が気になるのは、どちらも「お金の問題」で悩んでいるということです。
海外では、結婚する時に、離婚に備えて資産配分について話し合う人がいます。
でも日本の場合、お金の話をタブー視することって多いですよね。
話したくても「周囲が話さないから自分からは話しにくい」というのはありますよね。
でも、もしあなたが二世帯同居を考えているのなら、お金の話を避けて通らないでください。
税金のこと、水道光熱費のこと、リフォームのこと、相続のことなど、トラブルのもとになりそうなことは、建てる前にしっかり話し合っておきましょう。
ご夫婦でも考えは違うかもしれませんし、ご両親も、それぞれ違うかもしれません。
話がまとまったら、内容を書面に残しておくと安心ですよ。
二世帯同居は、お互いを助け合えるメリットはありますが、些細なことをきっかけに人間関係が悪くなることがあります。
お金の問題のように、最初に話し合えることはとことん話し合って、気持ちよく過ごすことが出来れば何よりだと思います。