資金計画を考えるとき、手元にいくら残せばいいか迷ったことはありませんか?
少しでも頭金を多く支払っておけば、その分だけ住宅ローンの融資額を減らせます。
そうすれば、余計な利息を支払わずにすみます。
頭金を多めにするというのは、一見、とても賢い方法ですよね。
しかし、世の中何が起こるかわかりません。
病気や介護のために収入が減るかもしれません。
計画外の出費が発生するかもしれません。
ですから、ある程度まとまった金額を手元に残しておく必要があります。
この『ある程度』というのは難しいですよね。よく言われるのが、『月収の3~6か月分程度』です。
その根拠は、自己都合で退職したサラリーマンが失業手当を受給できるまでの期間、というもの。
自営業の方には、あまり参考にならないでしょう。
なお、子供の進学や親の体調不良など、収入減や支出増が予想される場合、少し多めに資金を残しておきたいものです。
 
そんな家庭事情も考慮してください。
ところで支払利息を減らしたい人にとって変動金利はとても魅力的ですよね。
しかし、ここには落とし穴があります。
ある日突然、金利が上昇することがあるのです。
それに対応できず、せっかくの持ち家を手放すことになったら・・・。
悔やんでも悔やみきれません。
 
月々の返済額が増えてしまったときは、住宅ローンを借り換えるか、
手元の資金を切り崩して対応するしかありません。
極端な話になりますが、頭金は『あってもなくても構わない』お金です。
しかし、手元の資金は、安心して暮らすために『なくてはならない』お金です。
手元に残す資金は、今決めている額で本当に大丈夫でしょうか?