■ それ、広すぎません?
一般的に、家族4人が生活する上で不便さを感じない広さは、約25坪だと言われています。
でも最近の出生率を考えると、子どもが1人しかいない家庭は多いはず。
ということは、25坪以下でも間に合う家庭もあるということになるかと思います。
ところが、家づくりを考える時、なぜか「40坪くらいの広い家が欲しいな」と考える人が多いように感じます。
狭い借家やアパートで暮らしていると、広い住まいに憧れるもの分かります。
でも、広いとデメリットもあるようですよ。
■ 手ごわいフローリング
主婦一人が『毎日』掃除できる広さは15坪が限界、とする説があるようです。
もちろん、掃除好きかどうかによって若干の違いはあるでしょう。
フローリングは、朝掃除をしても夕方にはホコリが目立つ場所です。
だから、必然的に掃除の回数は増えます。
あなたが掃除嫌いなタイプなら、その手間を意識しておくのも必要かと思います。
子育て中や共働きで忙しい家庭では、主婦の負担を減らすため、今のうちから掃除当番について家族で話し合っておいた方がいいかもしれませんね。^^;
■ 光熱費・設備費・メンテナンス費アップ
部屋の数だけ冷暖房器具や照明器具は増えます。
家電には寿命があるので、買いかえる数も増えます。
それに、それぞれの部屋で過ごす時間が長くなるほど光熱費は上がります。
また、屋根や外壁が広くなると、当然ですがメンテナンス費用も増えます。
ですから、それらの費用も含めた資金計画をしないと、住宅ローンに追われたり、生活費を切り詰めて暮らすことになるかと思います。
■ 年をとった時、持てあます
子どもが巣立ったあと、子供部屋を持てあましている家庭は多いものです。
誰も使わない子供部屋は、どんどん物置化していきます。
試しに、あなたの実家を思い出してみましょう。
あなたが使っていた部屋は、今も有効に使われていますか?
定期的な換気や掃除ができていますか?
年を重ねて体が思うように動かなくなると、広い家を掃除するのが苦痛になります。
その状態でも持てあますことがない広さというのは、あなたにとってどれくらいの広さなのでしょうか。
■ 会社員の4割が、退職後の生活資金を確保できていない
フィデリティ退職・投資教育研究所の調査によると、退職後の生活資金(退職準備額)が0円だという人が、回答者の4割を占めることがわかったそうです。
あなたがこのゾーンに入らないようにするために、『住まい』と『暮らし』に使う費用を見直す必要はありますか?
もし見直す必要がありそうなら、高齢になっても持てあまさない程度の広さを目安にした家づくりを考えてみるの良いかと思います。