天井を張らず、梁と屋根なりの形をそのまま見せる
天井をフラットに張らず、屋根の勾配に沿って梁をあらわしにしました。階段ホールまで同じ天井が続くので、階を移動しても空間が途切れません。高い位置に窓を取ることで、上から落ちる光が階段全体を明るく保ちます。木の色は年月とともに深まり、入居から数年たったこの写真では、竣工時よりも一段落ち着いた色になっていました。
白い塗り壁にテラコッタ瓦。玄関前の階段もテラコッタタイルで仕上げ、南欧の家のような表情です。中に入ると、梁があらわしの勾配天井の下に、スツールを並べた長いカウンターが伸びています。やわらかなアーチの開口、壁の飾りニッチ、十字に組んだ化粧梁の和室。この家でいちばん人が集まるのは、リビングのソファではなくキッチンのカウンターでした。パイン材の床と建具、陶器ボウルの造作洗面。暮らしが入って、はじめて完成する家です。
天井を張らず、梁と屋根なりの形をそのまま見せる
天井をフラットに張らず、屋根の勾配に沿って梁をあらわしにしました。階段ホールまで同じ天井が続くので、階を移動しても空間が途切れません。高い位置に窓を取ることで、上から落ちる光が階段全体を明るく保ちます。木の色は年月とともに深まり、入居から数年たったこの写真では、竣工時よりも一段落ち着いた色になっていました。
天井の梁を十字に組む。和室に「見上げる楽しみ」を
和室の天井には、化粧梁を十字に組んだ意匠を採用しました。畳は琉球畳を市松に敷き、縁のないすっきりとした表情に。伝統的な格天井よりも軽やかで、洋室とつながる間取りでも浮きません。寝転がったときにいちばん長く目にするのは天井です。だからこそ、和室の天井には手をかける価値があります。
トイレの手洗いひとつにも、選ぶ楽しみを
手洗いには、深い色合いの陶器ボウルと真鍮の水栓を、無垢のカウンターに載せて造作しました。既製の手洗い器を付けるのと比べて手間はかかりますが、面積が小さい場所ほど、素材のよさは近くで感じられます。壁には小さなニッチを設け、飾りや小物を置けるように。細部の積み重ねが、住まい全体の満足度をつくります。

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