■ 経験の違い
私たちの価値観は、私たちのこれまでの人生経験をもとに作られています。だから、人と違って当然といえるかもしれません。
親子や夫婦のような特に親密な関係の人にも、同じことが言えるのではないでしょうか。
ただ、似たような人生経験の中から、似たような価値観を持つことはあります。そんな人とは考え方が合うので、親しくなりやすいと思います。
逆に、価値観が違う人とは、少しのことで衝突しやすいもの。あなたの近くに、そんな人はいませんでしょうか?
■ 家づくりを家族で話し合う時
新築する時期、土地選び、業者選びから始まって、外観、間取り、設備・・・と、家づくりでは沢山のことを家族と話しあいながら進めていきます。
その時、家族と自分の意見が食い違うことが何度もあります。
ここで大切なのは、相手がどうしてそう考えるのかを理解し、自分がどうしてそう考えるのかを理解してもらう努力です。
「友達を招いて楽しく過ごしたい」、「家にいる時くらい、静かにのんびりと過ごしたい」というのは、一見、相反する考えですよね。
でも、その理由は、家族との今の関わり方に、寂しさや苦労を感じているからかもしれません。相手の考えに共感できたら、新たな視点から家づくりができそうですね。
■ 業者の価値観は?
業者の姿勢はさまざまです。
「私は家づくりに自信を持っている。あなたの家族にはこれがいい」と、自分を主張する人もいれば、家族の話をじっくり聞いてから、その家族に合った家づくりを提案する人もいます。
「あなたには、私ではなくA社の家づくりの方が合っていると思いますよ」と、他社を勧める人もいます。
あなたなら、どの考えに共感されるでしょうか?
誠実な業者の中にも、いろいろな考え方の人がいます。仲の良い友達に紹介されたからといっても、その業者とあなたの価値観が違えば、それはいい出会いとはいえません。
家づくりは、家族とじっくり向き合うので、家族愛を深めるチャンスにもなります。自分たちの価値観を理解してくれる業者を探せたら、何十年も一緒に家を守ってくれる心強いパートナーを見つけたことになります。
違う考えを理解したい、という姿勢は大切ですね。