岩澤です。
寝返りは、身体のゆがみを修正するために欠かせない動作です。
とはいえ、子どもの寝返りは大人より活発なので、
「冬でも布団からはみ出るので、腹巻や着る毛布が欠かせない」
「ベッドから落ちたまま床で寝たり、寝ぼけたまま上がってくる」
と、寝相の悩みを抱える親御さんは少なくありません。
笑い話で済む程度なら良いのですが、
消費者庁によると、6歳以下の子どもが
大人用ベッドやベビーベッドから転落して負傷・窒息する事故は、
平成27年1月から令和2年9月末までに
計912件も寄せられているとか。
そのうち、0歳児が534件、1歳児が160件と、
多くの割合を占めているそうです。
「 子どものベッドによる事故を防ぐために 」
■事例1
0歳児を寝室の大人用ベッド(高さ50cm)に寝かせ、
保護者は別の部屋で洗濯物を干すために離れた。
5分ほどして泣き声に気が付いて見に行くと、
子どもがフローリングの床に転落し、うつぶせで泣いていた。
急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、頭蓋骨骨折で10日間の入院。
■事例2
0歳児がベッド用落下防止柵とベッドの隙間に挟まった状態で発見され、
死亡が確認された。
その落下防止柵は、一般家庭の室内で使用する成人用ベッド及び
マットレスと併用し、生後18か月から60か月の幼児がベッドから
転落等することを防止するための幼児用ベビーガードだった。
落下防止柵が取り付けられていたのはマットレス一体型のベッドで、
柵のネット部とベッドの間には、約5cmの隙間が空いていた。
■事例3
帰宅後、市販のベッドガードとのすき間にタオルを詰めてガードした
大人用ベッドに0歳児を寝かせ、保護者は車内の荷物を取りに行った。
約2分後に保護者が戻ったところ、
ベッドガードがズレてできた新たなすき間に0歳児の顔がはまり込んでいた。
■ベッドでの事故防止のために心掛けたいこと
・満2歳までは、できるだけベビーベッドに寝かせる
・ベビーベッドは、国の安全基準検査に合格した製品であることを示す
PSCマークが貼付された製品を選ぶ
・転落防止のため、ベビーベッドの柵は常に上げ、
足掛かりになるものは置かない
・ベッドと壁の間にすき間を作らない
・掛け布団は、子どもが払いのけられる軽いものを使用し、
顔に掛からないようにする
・ベッドの周囲に、顔が埋まるような枕や毛布、
ぬいぐるみやクッションなどを置かない
・大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、
生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しない
・ベビーベッドを卒業し、次のベッドを選ぶ時は、
転落防止柵付きや、転落しても心配の無い高さのものを選ぶ
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