古くから「木国」(きのくに)と呼ばれてきた紀州・和歌山県。
緑豊かな山々で長い歳月をかけて良質な木が育てられ、
木材づくりが受け継がれてきました。
戦後植樹された高樹齢の杉や桧、そのほとんどが建築材です。
日本有数のブランド材として知られ、住まいづくりに適した木材として
その強度と質感をはじめ、さまざまな特性が認められ、
木材の品質を数値化する数多くの測定試験でも高評価を獲得。
そんな、すぐれた紀州材をクローズアップしました。
木材の強さをあらわす
抜群の強度を [ヤング係数] で実証する!
紀州材
木の国・紀州の森で最高級の杉や桧が育っています。
紀州和歌山県は、古くから“紀州木の国”と呼ばれ、優れた木材を産み出す林業地として位置づけられてきました。
なかでも住宅用の木材としての強度や、色合い・目合いの良さなどで評価され、「木の家」づくりにふさわしい木材として注目されています。
紀州材は、植林から伐採・製材まで、数十年もの年月を費やして生産されているのです。
長い年月をかけて受け継がれた技術のもと、高品質の木材を産み出し、お届けしています。
紀州檜
色目は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色や淡い紅色で、心材率は比較的に高く、節目が美しく独特のよい香りがします。
加工性にすぐれ、狂いも少なく、心材の耐久性にも優れています。見た目の良さと機能性をみても、
世界の針葉樹の中でも最高級の木材といえます。
紀州杉
色目は白色系で、心材は淡い紅色や赤褐色系です。
肌目はやや粗く、特有のやわらかなにおいを放ちます。
材質は軽くて柔らかなため、建築部材としても加工が容易です。用途は建築用材をはじめ、和風の建具材、土木・仮設、家具などに幅広く用いられています。また、最高級の和室建築は杉普請であるといわれるように、杉は品質によって、大きな価格差があります。
なぜ、木を伐って使わなければならないのか?
森で育った木は、大気中から取り込んだ二酸化炭素(CO2)を固定し、成長とともに固定量を増加させていきます。その後、伐採・製材された木材は、柱や梁など建築用の部材として使われ、このとき炭素はそのまま木材の中に蓄えられます。木を使い、「木の家」を建てることは、街のなかに「第2の森」をつくることになり、地球温暖化の防止に貢献しています。