西洋漆喰
STUCCO
西洋漆喰とは
天然の石である石灰岩を原材料とする自然素材の仕上げ材で、室内の天井や内壁に使用します。
多孔質なため消臭効果に優れ、高い調湿性で温熱環境を快適に保ちます。また、強アルカリ性による抗菌効果で室内空気を清浄に保ちます。
左官職人がつける模様は、工業化製品にはない手仕事ならではの美しい仕上がりを見せます。
「西洋漆喰」は、スペイン産の石灰を主成分とした天然無機質の自然素材100%です。
西洋漆喰の主成分は石灰です。 アルカリ性である石灰には強い殺菌作用があり、 化学物質を吸収したりホルムアルデヒドを分解する作用があります。 化学物質過敏症やアレルギー性疾患のある方にもお勧めできる塗壁材です。
ヨーロッパでも古くから教会やお城、住宅などに使われてきた自然素材「西洋漆喰」。
それは、ヨーロッパの大地そのものが自然の石灰岩で覆われており、漆喰の主成分である石灰が豊富に入手できたからでもあります。
ヨーロッパは石の文化です。
ヨーロッパでの漆喰の歴史は古く、古代エジプト時代には既にあちこちで漆喰が使われ ていた形跡があるようです。
西洋漆喰も100年以上の耐久性が有りますが、その製法は簡単で原料の生石灰を焼 いて消石灰を作り、この消石灰に骨材・無機の色粉・セルロースファイバー等を混ぜたものです。アクリル樹脂系のものは一切含まれておりません。
自然素材100%の「西洋漆喰」を使用しています。
リビング、寝室はもちろん、トイレ、廊下階段まで、家中すべてです。
私達が自信をもって100%自然素材の「西洋漆喰」をオススメするのには理由があります。
「西洋漆喰」の優れた特徴
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優れた吸放湿機能で湿度を調整し、結露やカビ・ダニ、ひいてはアトピー対策として効果的です。
その理由のひとつに、漆喰の持つ優れた調湿効果が上げられます。
自然素材の漆喰は、室内と外気の状況に合わせて、水分の吸収や放出を繰り返し、室内の湿度バランスを保つことができます。そのため、雨の日でもサラサラの室内を実現します。
また、軽石のような構造で空気層を持つため断熱性も高く、室内は快適な空間となります。さらに自然素材の漆喰は、ph13もの強いアルカリ性を示します。
カビやダニが生息できるペーハー値は1~11までと言われているので、漆喰の強アルカリ性には優れた殺菌作用があることはわかります。土蔵で保管した古文書などがいつまで保存状態がよいのは、この殺菌効果によるものです。
加えて自然素材の漆喰は、ビニールクロスとは違い、静電気を帯びない性質を持っているので、掃除機などの埃の吹き上げを寄せつけません。
そのため室内を清潔に保つことができ、ハウスダストが原因で起こるアレルギーなども、しっかり防ぎます。
2 自浄作用あり
自然素材100%の西洋漆喰には自浄作用があり、時間とともに汚れが薄くなっていきます。
■ 西洋漆喰の、「自浄作用」とは?
壁にこぼしたコーヒー汚れの、日数変化をご覧ください。
このように西洋漆喰には、時間と共に汚れが薄くなる浄化作用があるのです。
3 においの吸収
タバコやペットの気になるにおいなど、家の中の生活臭を吸着・脱臭するのでトイレにもおすすめです。
4 保温・断熱による省エネ効果
無数の気功が空気の層となり、外気温に影響されにくく、冬暖かく夏涼しい室内環境が得られます。
5 環境にやさしい
樹脂やセメントを一切含んでいないため再利用ができ、自然に還すことが可能なエコロジー材料です。
6 有害物質を発生しない
自然素材100%の西洋漆喰はシックハウスの原因となる化学物質を一切含んでいません。また室内の有害物質を吸着する安全・安心な素材です。そして塗った後の嫌な臭いもないので、快適にお過ごしいただけます。
なぜビニールクロスは使用しないのか
■ 一方で日本の住宅の内装材の多くは、ビニールクロスが採用されています。
現在、日本の住宅の大半はビニールクロスを採用していると言われています。それほどの普及率を誇る理由は、とにかく施工が容易で、価格も安く、色・柄等の種類が豊富で、お客様も柄を選ぶ楽しさがあるからです。
■ 快適な住まいを造りたいから。私達は、ビニールクロスが大嫌い。
ビニールクロスを火であぶってみると、右図のように真っ黒い煙がモウモウと出るのです。それが一息でも肺に入ったら…。
「あの光景を見たらビニールクロスなんて使えないよ。」
棟梁たちは、そう言います。
実は、火災などの時も、焼死してしまう人よりも、燃えた石油製品から出た煙の中に含まれる有害物質が原因ということが多いのです。そしてビニールクロスは空気や湿度を通しません。
あなたも就寝時に、ビニールをかぶって寝ることはないと思います。
それは、湿度や湿気を通さず、蒸れてしまうからです。
家も同じなのです。
アイジースタイルハウスでは、自然素材の漆喰を使用。ビニールクロスは一切使いません。ビニールクロスは呼吸を妨げます。そして、自然の木の良さを殺してしまいます。
確かにビニールクロスは、安価で、種類も多く、自然素材の漆喰に比べれば、お客様からのクレームも少ないでしょう。しかし、本当の意味での「快適さ」「住み心地のよさ」「健康」を考えたら、アイジースタイルハウスはビニールクロスを選べません。
ただ、「塗り壁・漆喰」と聞いて、「メンテナンスが大変では?また、画鋲や釘などがさせないのでは?」という方もいらっしゃると思います。実際に、このような質問をよくいただきます。しかし、100%自然素材の「西洋漆喰」 は、自然素材の漆喰はクロスなどよりもメンテナンスが簡単なのです。材料を水で練り、穴の開いた部分に自分でハケ等を使用し塗るだけで、自分で補修をすることができます。
もちろん、100%自然素材の「西洋漆喰」にも欠点もあります。それは、ビニールクロスに比べ施工にかかる時間も、材料費も手間もかかってしまう事です。しかし、漆喰で塗り壁材仕上げにするには、それだけの価値があるのです。
手間はかかっても、『本物の家づくり』を提供したいので、100%自然素材の「西洋漆喰」を標準仕様に採用しています。