昔の家は山から木を伐り、乾燥させ、骨組みを組み立てて・・・と、長い時間をかけてつくられました。
 
しかし、高度経済成長期を境に、コストや時間を抑えるために、簡単に早くつくれる住宅が求められるよ
うになりました。それによって、組み立てが簡単で値段も安い、化学物質を大量に含んだ合板やクロス
などの「新建材」が使われるようになったのです。
 
さらに、ライフスタイルの変化もシックハウスの出現に大きな影響を与えています。プライバシーの保
護や住宅が過密化したことから高気密の家が増え、窓を開けなくてもエアコンひとつで室内の気温がコ
ントロールできるようになりました。また、家具や家電、洗剤や殺虫剤などからも有害な化学物質が発
生し、それが外に逃げないまま家の中に滞留するようになったのです。
 
こうして、高気密で化学物質が自然換気されない環境のなかで、私たちの生活は常に大量の化学物
質に囲まれるようになりました。シックハウスもアレルギーや花粉症と同じように、その人のもてる許容
量を超えると一気に発症すると言われています。