家づくりを始める前も、住み始めた後も、ずっと気になるのが住宅ローンの金利です。
今は取扱機関も多いし、種類もさまざま。
選択肢が増えるのって、ありがたいけど困ってしまいますよね。
そこで、今日は住宅ローンについてお話しします。
【住宅ローンを選ぶのは誰?】
■ 適用時期のこと
住宅ローンの金利が正式に決まるのは、どの時点だと思いますか?
ほとんどの金融機関では、実際に融資が実行された時点に決まるんです。
住宅ローンの金利は、日本銀行の金利政策に大きな影響を受けます。
その金利政策は、刻々と変化する経済情勢・社会情勢に影響を受けます。
多くの人は、仮審査を受けて、融資可能額が分かってから予算を決めます。
「大丈夫。私には返済能力がある」と思っても、審査で却下されたり、希望より減額される場合もあるからです。
申し込んでから打ち合わせを始めたら、1年や2年なんて、あっという間に過ぎてしまいます。
「申し込んだ時と比べて1%も上がってるじゃない!」ということもあり得るので、適用時期は勘違いしないでくださいね。
■ 変動金利? 固定金利?
変動金利は、金利の見直しが年に2回あります。
万が一、極端に上昇した時に支払えなくなることを防ぐため、当初5年間は返済額が変わりません。
でも、返済額の中に占める利息の割合は増えていますよね。
なので、場合によっては返済額以上の利息になって、元金が増えることもあります。
最近は低金利を維持しているので、選ぶ人も多いのですが、心配症の方にはお勧めしない方がいいのかな・・・と思います。
次に固定金利について。
固定されている期間中は金利の変動がないので、安心です。
ただ変動金利より割高なので、タイミング次第では損をしたように感じることも。
「タイムマシンがあったらな・・・」って思う人は多いでしょうね。
■ 選ぶのはあなた
将来の金利動向を予想したり、変動と固定の損得をアドバイスする情報って多いですよね。
でも、申し込む人は、年齢も家族構成も年収も違います。
同じ年収だとしても、浪費家もいれば倹約家もいます。
返済能力も違うので、自分に合った方法が分かるのは、結局自分なんです。
実際に融資を担当している人でも、自分のローンを選ぶ時には迷うそうです。
大事なのは、あなたのご家族が、これからも暮らしを楽しめること。
じっくり考えるには時間がかかります。
早い段階から意識しておくと、パニックにならずにすみますよ。
■ 他の費用も必要です
融資を受ける時、団体信用生命保険料の負担があることはご存知でしょう。
その他にも、事務手数料、印紙代、登録免許税など経費だらけ。
他にも、繰り上げ返済をする時、手数料が有料だったり無料だったり。
家づくりが始まると、万単位で考えるシーンが増えるので、金銭感覚がおかしくなることがあります。
チラシを見て10円安いお店に行く人が、数万円の追加料金を軽くOKしたり。
あなたの銭感覚が安定している今なら、冷静に学べそうですね。