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比べても意味のない「坪単価」

業者選びの際、今も比較手段の一つとして重宝されているのが『坪単価』です。

ですが実際には、建売住宅や規格住宅ならともかく、一般的に注文住宅と呼ばれる家は、坪単価で比較することはできません。

これは家づくりを少し勉強した方なら誰でもわかることですが、家づくりを考え始めたばかりの人や、漠然と欲しがっているだけの人には坪単価での表示が受け入れられやすいのは、仕方のないことなのかもしれませんね。

もしあなたが『坪単価』に反応してしまう方なら、ぜひ『広告宣伝費』にも興味を持ってください。

あなたが業者に見積もりつくってもらう時、その中に『広告宣伝費』という項目はありません。

ですが、CMや折り込みチラシなどの費用は、それぞれの施主から得た利益の中からねん出してます。言われてみれば当たり前のことですね。

仮にあなたが2,000万円の家を新築するとしましょう。

業者の利益率が20%だとすると、彼らは1,600万円以内の家づくりを提案します。

利益率が40%だとすると、1,200万円以内の提案をします。この差額に対応するために、建材などの質を落とすといった方法も使われます。

ちなみに、一般的なハウスメーカーの場合、利益率は40%前後だと言われます。

中には50%を超えるところもあると聞きますよ。

ところで、彼らが宣伝にたくさんの費用を使うのはなぜだと思いますか?

それは、会社名の露出を増やして認知度を上げることで、消費者に

「大手だから安心」

「よく目にする会社だから安心」

という印象を与えたいからです。

一方、地元の工務店は、大手のように広告宣伝をする必要がありません。

スタッフの人数が少ないので、一気にお客さんが来ても困ります。

彼らは、自分達の施工範囲の人だけに、自分たちの存在を知ってもらえればいいんです。

また、ブランド名ではなく能力で集客するので、『完成見学会』『現場見学会』といった場で自分たちが建てた家を実際に見てもらい、お客さんに判断してもらいます。

確かに、知名度が低いと不安を感じる人はいます。

それに、何度もプラン作成ができる大手と違い、契約しないと図面をかかない業者もいます。有料でないとプラン作成してくれない業者もいます。

でもそれは、変更の際の人件費などを考えると当然のことです。

それを無料でやる業者は、契約後にあなたから多めに利益を得られるから無料でやっているかもしれません。先払いか後払いか、というだけのことかもしれません。

CMやチラシで『坪単価30万円』とアピールをしている業者は、1坪にどれだけのレベルの材料を使えるのか。

一方で、宣伝に費用をかけていない業者は、同じ単価でどんな材料を使えるのか。

そんな視点に気付くと、『坪単価』にはそれほど意味がないことがわかるでしょう。

どうしても比べたいなら、単価と一緒に品質も比べた方がいいかもしれません。

それにしても、いまだにこれほどの影響力を持つ『坪単価』という言葉。

こわいものだと思います。

投稿日:2016年4月5日

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